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三笠プロジェクト2014 レポート

今回の制作で作品完成した三笠プロジェクト2014のレポートです。 相変わらず、制作に没頭して写真を撮る余裕がなかったので、期間限定ツイッターに上がっていた写真を中心に会期中の様子をご紹介します。


7/9(水)先行して作業開始

午前中から、コールマインラボ(菊地拓児・林哲)&教育大&室工大の学生総勢15名ほどで作業開始。物品の移動、工具のセット、不要物の取り外し(長年気になっていたバスケットゴールとステージ脇のネット!)などを行い、午後から今回の制作に着手しました。2014の作業内容ですが、まずは地下の未完成部分を仕上げる事。昨年いったんの完成を見た訳ですが、最終的に広げたい部分までは至らなかったのです。今回で残りのスペース全てに夜の炭鉱町をつくります。同時に、昨年制作した部分で手直しが必要な箇所が多々ありました。ここまでは主にコールマインラボが担当。
そして鑑賞用の階段設置や解説文&サインパネルの設置。これは主に川俣氏が仕上げます。

この日、地下はシートのアイロン圧着作業、地上はサイン壁面用の木材切り出しと組み立てなど。 19時から札幌のギャラリー鴨々堂にて前夜祭があったのですが、作業を優先して現場作業チームは全員パスさせていただきました。21時頃まで作業し、宿舎へ。


アイロン作業中。

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壁面の構造体などの木工作業。


地下の図面。緑部が2014新設箇所です。


地下での作業。


7/10(木)川俣正 制作スタート・アート講座in教育大学

この日の朝から川俣氏も現場入り。早速階段の制作に取りかかりました。以前設置したイントレを解体し、木材で階段をつくり始めました。材料のカット等は、室工大メンバーがサポートします。菊地は、サイン壁の建て方を参加者に指示し、後は林氏らと共に黙々と地下に籠って作業。アイロン作業も続きます。地下の炭鉱町ですが、基本的に地道な作業の積み重ねです。進行状況を見ながら、地形のバランスや密度を見ながら指示を出しつつ進めます。地下は囲われているため、熱がこもります。天井が低く、送風機で換気しながら行う、さながら坑内労働です。最低部での作業は天井高が30センチですから完全に狸掘り状態。

午後から川俣氏は教育大で講義。その間も現場では作業が淡々と続きます。夜は宿舎で川俣氏も交えて夕食会。


到着早々、イントレをばらす川俣氏。




サイン壁はシナベニヤ素地仕上げ。


地下作業


7/11(金)制作・現代美術講座vol.1

地上では階段がほぼ完成。サイン壁も想定していたサイズからどんどん伸びて、玄関まわりまで浸食していきました。地下は引き続き坑内労働。期間中は、新聞やチラシを見た方が作業を見学しに来たり、地元の中学校が生徒を連れてきたり、タレントさんが取材に来られたり。いつも頻繁に取材してくれる北海道新聞さんは今回も毎日のように顔を出してくれています。この日、はるばる九州からコールマインラボ國盛さんも現場入り。今回、作品の完成を見届けに来てくれました。

この日の夜から、初の試み「川俣正による、ふれんず会員向けの現代美術講座」がスタート。初回の会場は、皆さんご存知(?)焼き鳥の三船です。キャパ20名と思われる座敷に30名くらいがギュウギュウに詰め込まれました。ビールで焼き鳥を頂きながら現代美術のお話。食べかけの串で画像を指したり、誤って扉を開いてスクリーン(代わりの白模造紙)が落っこちたりと、とにかく凄いです。受講している会員も同級生の方が多いですから、アルコールも手伝って川俣氏へのツッコミも容赦なし。これは、会員なら是非参加すべきですよ。おすすめです。


入り口から体育館までのアプローチに壁が立ちました。


カッティングシート


炭住マケットの量産も続きます。


7/12(土)制作・現代美術講座vol.2

予想以上にスペースが出来たサイン壁に、これまでのプランドローイングを貼る事になり、急遽プリントアウト。また、以前のドキュメント展で印刷した記録写真なども。枚数が多いだけに、ひっつき虫大会です。そしてサイン用のカッティングシート貼り込み。八戸でもシートの貼り込みをやってくれた、「菊地ふれんず」メンバーが綺麗に貼ってくれました。彼女達は既に卒業して社会人になっていますが、手伝いに来てくれました。

※菊地ふれんず:
授業やプロジェクトの枠を越えて菊地の作業に参加してくれる、アクティブな学生と卒業生。いつの間にやらこの名称が定着してしまいました(苦笑)。

一段落した木工作業ですが、菊地の思いつきで鑑賞用のベンチをつくる事に。手が空いたら休めばいいのですが、どんどん仕事を増やしてしまいます。室工大の学生が量産してくれました。しかし、この思いつきから「ベンチを販売する」という、ふれんずの新グッズ展開が生まれました。全てと並行して地下の制作も続きましたが、ようやく完成のメドがつきました。この日の夜は、翌日の公開を控えて学生でバーベキュー大会。毎年定番です。 今回は、教育大学室蘭工業大学共に、大学在籍中に三笠プロジェクトに参加した卒業生が随分と手伝いに来てくれました。就職しても、休みを縫って参加してくれるというのはたのもしいです。プロジェクトを通じて、学生や卒業生の中に1つのコミュニティが生まれた事を嬉しく思います。


これまで描かれたプランドローイング一覧(レプリカ)とベンチ。


サイン壁の一部。作品説明。


時間が停止したような暗闇で続く地下作業


看板も刷新しました。


7/13(日)公開イベント・コンサート・現代美術講座vol.3

迎えた公開日。昼過ぎには全ての作業を完了。地下も間に合いました。16時から作品解説と作品公開を実施。これまた急遽、東京インプログレスでも演奏をされたという佐藤公哉さんのヴィオラ・ソロコンサートを行いました。芸大の音楽環境創造科のご出身で、ご実家が岩見沢との事。作品と空間を巧みに読み込んだ素晴らしい即興演奏でした。作品完成の達成感も相まって、すっかり聞き入ってしまいました。

公開が終わった後は場所を移して現代美術講座の第3弾、完結編です。来年以降のプロジェクトや三笠ふれんずの存続に関して、とても熱い議論が交わされました。皆さん、それぞれに思い入れやプロジェクトに対する意見を強く持っておられるのだなぁと痛感しました。これにて、三笠プロジェクトの制作プログラムは終了。楽しい事も大変な事もたくさんあり、振り返ると長くて濃い3年間でした。


公開と作品解説。


ご挨拶。左:川俣正、右:菊地拓児。


コンサート。


7/14(月)ミーティング他

コアメンバーで再度集結。総括のカタログの方針と今後の運営についてミーティング。運営については早々に結論が出そうにありませんが、存続のためにも多少やり方を変えていく必要がありそうです。今後ですが、第3期の会員特典のお届けとカタログ発行までを終えて三笠プロジェクトは一区切りとなります。引き続きお付き合いいただけたらと思います。


三笠を撤収後、札幌のギャラリー・テンポラリースペースにて。


以下、完成した地形。



マンサード屋根の炭住など、バリエーションを増やしました。
建物は総計約1700個に達しました。


以下、完成した地形内部。前回よりも面積が広くなり、鑑賞スペースから270度くらいにパノラマで広がっています。人間の視野角よりかなり広いので、写真だと中々伝わりません。最終的に、1つの目安・目標としていた三笠の炭鉱最盛期の人口(6万強)を越える点光で埋め尽くしました。チラシやホームページを見て来られた方が口々に「予想していたのと違う!」と仰っていました。地形の内部なので小さい作品だと誤解されていた方が多かったのですが、18m×12mほどの面積で展開しています。






まだ実際に現地で作品をご覧になっていない方には、是非鑑賞いただきたいです。美園の展示はこれまで通り、北海道インプログレスホームページからの申し込みにて見学を受け付けます。会員以外でも受け付けています。基本的には毎月最終土曜日を公開日としていますが、事前にホームページからご連絡をいただきますようお願いいたします。

長いレポートにお付き合いいただき、ありがとうございました。そして・・・お疲れさまでした!
学生の記録写真等が手に入り次第、また改めてアップします。

※期間限定twitterは今月いっぱいを目処にクローズします。

(菊地)

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  • 2019.10.11 Friday
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