木馬販売プロジェクト

かつて帯広で開催された国際展デメーテル。そこに出品された川俣正の《不在の競馬場》。
ばんえい競馬をモチーフとし、実際にレース形式で行われたプロジェクト作品です。展覧会終了後、長らく三笠で保管され、ミカサモダンアートミュージアムのKAWAMATA ROOMで展示されてきました。


北海道インプログレス・三笠プロジェクトの作品がある旧美園小学校体育館の長期維持を目的とした費用確保のため、特別に販売する運びとなりました。
駆動用のゴムとタイヤを補修すれば、実際に乗ってレースをする事も出来ます。乗って遊べる木馬という、珍しい現代アート作品です。5頭全てをセット販売します。






現代アート販売サイト「タグボート」に掲載していますので、興味のある方は是非ご覧ください。

作品販売ページ


売り上げは全てプロジェクト資金とし、主に旧美園小学校体育館の補修費と作品の維持にあてさせていただきます。


(菊地)

6年目の八戸工場大学

今年は夏にアートプロジェクトを行なった関係で、秋から講座がスタートします。初回講座でプロジェクトの振り返りトークをさせてもらいました。



今月末には、毎年恒例のクラフトイベントはっち市も開催され、工場大学のクラフト部が中心となり工場をモチーフにした様々なグッズを販売予定です。
今年は展覧会とプロジェクトの両方があり、加えて別のオーダーも来たので、ほぼ毎月八戸に行くという1年でした。(12月にも行く事になりそう・・)


(菊地)

船から、工場。

ひょんな事から、年度内に何度かまた八戸に行くことに。今回は、工場大学の課外活動の「船から工場景観を眺めるプログラム」にも参加してきました。八戸通いは9年目(八戸入りした回数は述べ4〜50回くらいいってるかも・・・)ですが、海上から遊覧船で工場を眺めるのは初めてでした。


餌にむらがるウミネコたち。八戸はウミネコの一大繁殖地としても有名です。


8月のアートプロジェクトで取り上げた八戸火力の大煙突。解体進行中。


三菱製紙さん。新たなプラントを建造中。完成が楽しみですね。


セメントの積み出し施設。


八戸の新しい案件については、来年春頃にはご紹介出来ると思います。また、工場大学の来年度の企画もプランニングしましたので、諸々乞うご期待。


(菊地)

東北電力の応援派遣

先月、東北電力八戸火力発電所と共同で「発電所を見る・知る・楽しむアートプロジェクト」を開催した数週間後に、全く予期せぬ形で火力発電所・電気の需給に注目が集まる事態になり、ただただ、驚いています。被災された皆様にお見舞い申し上げます。

今回の災害では、東北電力が北海道電力支援のために高圧発電機車32台・高所作業車32台・タンクローリー車3台、要員267名を道内各被災エリアに派遣し、海底ケーブルで最大30万キロワットの供給を行ったとの事。海で隔てられているとは言え、お隣同士の北電と東北電。インフラは、生活・経済活動を根幹で支える欠かせない存在。1日でも早い復旧を願っていますが、余震や停電が続く中で、北海道電力・応援の東北電力をはじめ多くの皆様のご安全を祈ります。


(菊地)

「さよなら、ぼくらの大煙突」報告

先日開催した八戸工場大学2018アートプロジェクト「さよなら、ぼくらの大煙突」の報告です。





今回は「みんなのエネルギーで、大煙突に光を!」という企画で、来月から解体が始まる3号発電機の大煙突の最後の立ち姿をこの目に焼き付け、もうすぐ見れなくなってしまう”大煙突のある風景”を記憶に残そうというもの。
昨年からリサーチを続け、菊地が企画立案・ディレクション。主催の八戸市、工場大学受講生や助手さん、火力発電所の皆さんと協働し、共に考え、共に汗を流して実現する事が出来ました。






現在の八戸火力はLNGを燃料とした5号機によって発電していますが、今回は“アートプロジェクトのために”設置された世界初の発電機「6号機」で人力発電してその電気で煙突を照らします。電気を使う側だった私たちが作る側にまわってみようと。それはすなわち、これまでアートを見る側だった人も作る側に回ってみるという試みでもあります。一方通行の受動的な鑑賞行為ではなく、自分自身が生み出し手になる体験を通して“みるということをもっと真剣に考える”きっかけになってほしいという思いも込めています。
《6号機、運開。》と《発電光流星群》がセットになっています。
※運開は電力用語で、運転開始の意。



構内に、仮設テントの6号機を設置。



発電所の作業服を試着出来るコーナーも。これを着て発電したり、6号機看板の前で記念撮影する人がたくさんいました。



受付で「運転員記念証」を配り、その色が発電チームのチームカラーになってます。
3チームに分かれて発電します。



チームカラーのたすきを掛けて、いざ6号機へ。



大量のエアロバイク型発電マシンが並ぶ6号機建屋内。3チーム合計で75whを目標に発電します。
これがやってみると結構きつい。ギャラリーは声援を飛ばし、皆さん必死に漕いでくださいました。


目標値に達すると、バッテリーに蓄電された電力でいよいよ煙突に光の流星群が。 投光演出をディレクションしていたせいで、演出中の写真を撮りそびれました・・・。ただ、動的な演出だったので静止画だと伝わりにくい気がします。以下は、火力発電所の電気によるライトアップ時のものです。



プロジェクターによる映像投影に加え、人の手による投光も実施。
発電所の所員が投光器を手に持ち動かすという、デジタルとアナログの融合です。実は、デジ・アナミックスは色々あった結果の苦肉の策だったのですが、結果的にはこれが思った以上に本当によかった!
電力も、エネルギーミックスが重要だと火力さんが言ってました。(笑)

※you tubeに記録動画がアップされていました。





会場の様子。お隣のオレンジ色に染まっている工場は以前「虹色の狼煙」を行なった大平洋金属さん。
会場内でオリジナルグッズの販売とドリンク提供を行い、こちらも好評でした。



今回のプロジェクトはこれまでより準備期間が短かったことや、夏開催イベントのため僕自身のスケジュールが過密などの不安要素だらけで、万全とは言い難い状態で現場入りしました。最終的な投光映像を完成させたのは本番当日の昼(苦笑)。
しかし、八戸火力の皆さんが本当に一生懸命協力してくださり、天候やスタッフ・アシスタントにも大変恵まれて、今回も!「総力の発揮」でカタチにする事が出来ました。6年目の八戸工場大学、アート&クリエイティブの視点から工場とここまで近づけるとは。断られても、諦めずに続けてきてよかったです。

昨今すっかり定型化され、野外展化・フェス化してきたアートプロジェクト・芸術祭とは違う、本当にいまここでしか出来ない事をやりたい、アートにしか出来ない事で地域の価値を再考したい、より一歩踏み込んで進化し続けたい、その思いで今回はここまで辿り着けたのかもしれません。
ホワイトキューブの中にあるものに対して「アートプロジェクト・地域アートはあくまで飛び道具で、それは本物のアートじゃないよね。」と一段低く見るところが(主に美術関係者の中に)根強くありますし、そう言われても仕方ないだろうという次元のものも存在するのは事実です。
今回は、自分の中での新しい実験でもありました。基本的に、本当に興味のある人が来てくれればよいという発想が頭の片隅にあるので、大多数に浅く見てもらうよりは一人でも深く見てもらった方がよいと考えてきました。例えば、いわゆる展示や演奏ならそれでも成立はします。ただ、今回はあえて自分の首を絞めて、ある程度の人が来てくれないとそもそも企画と作品自体が成立しないようにした訳です。これは初の試みでした。市民・工場・行政・アーティストの4者がそれぞれ不可欠な、このプロジェクトの特徴そのものを体現した企画だったとも言えるでしょう。
アリバイとしての市民参加や地域連携あるいは単純な“地域資源の作品化”ではなく、市民や工場と繋がることでしかなし得ないものを通じて新しいアートの可能性を探り続けていきたいと真に思います。
参加者から「自分が必死で漕いで作った電気で点灯するので、集中して見た」という意見も聞こえ、狙い通りの反応に嬉しくなりました。また、電気をつくるのは結構大変(相応のエネルギーがいる!)ということも体感いただけたのでは。

企画段階では随分苦しみましたが、多くの方の力(エネルギー)を結集してこのプロジェクトを実現出来たことを誇らしく思います。

※トークで話題にしたのですが、本番時に火力の皆さんの(来場者に対して自分達の工場を案内する)誇らしげな姿は大変印象的でした。きっと日頃の、電力安定供給という業務に取り組む真摯な姿勢が裏付けているものなのだなと感じ、これは是非たくさんの人に知ってもらいたいもの。今まさに生きている工場と一緒に取り組んでいるからこそ、お互いにたくさんの発見と共有が出来たと思います。

最後に、本プロジェクト実現に尽力いただいた本当に多くの皆さまと、6号機の運転員として発電していただいたご来場者の皆様に、企画立案者として厚く御礼申し上げます。

一夏の幻として誕生した6号発電機はイベント終了後撤去され、大煙突の解体も迫っています。


(菊地)

「さよなら、ぼくらの大煙突」終了



八戸工場大学×東北電力八戸火力発電所のアートプロジェクト「さよなら、ぼくらの大煙突」を開催しました。心配だった天候にも恵まれ、公開試運転・本運転ともに予定通り実施。

今回のプロジェクト成功の立役者は八戸火力の皆様!です。工場で働く皆さんと、ここまでガッツリとタッグを組んでアートプロジェクトを運営するというのは初めての体験でした。

関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。追って、報告や写真をアップできればと思います。


(菊地)

コンセプトマケット

「さよなら、ぼくらの大煙突」の企画検討時に制作した、八戸火力発電所3号発電機煙突の模型です。



かつて制作した立坑櫓の立体作品も、1月に展示した「タワープラント8」も、実際に自分で作ってみることで魅力や構造に気づかされる事があります。今回の煙突はその中でも複雑な形状。そして、この線材で構成されたシルエットにどのように照明を仕込んで点灯イメージを表現するか、苦心しました。
今回の企画の中で、展示して実際に見てもらえるとよいのですが・・・。

さて、本企画の画期的なポイントの一つは、アートプロジェクトのために発電所敷地内の一部を一般解放する事です。これまでに行った「-162°の炎」でも「虹色の狼煙」でも、観客が工場の敷地内に立ち入る事は叶いませんでした。通常、工場は厳密に管理されていますので、許可を得て事前申し込みした人や関係者しか立ち入る事が出来ないのが一般的です。今回は、発電所側の特別な配慮で当日の受付入場が実現しました。また、通常は見学者であっても構内ではヘルメット着用が義務付けられているのですが、区画を限定する事でヘルメットなしで入場出来ます。

この二日間だけ特別に、間近から大煙突を眺める事が出来ます。是非、ご来場下さい。 明日から現地で最終準備に入ります。


(菊地)

「さよなら、ぼくらの大煙突」ビジュアル




しつこく書きますが、今回試みるのは『アート作品が用意されていて、鑑賞者の皆様どうぞご覧下さい』もしくは『綺麗にライトアップするので、みなさん是非写真撮って下さい』というものとは少し違います。

来場者自身が発電して、その電力で大煙突を照らすというもの。発電所は電気を「つくる」ところであり、その電気を「使って」私たちは生活しています。この「つくるとつかう」の関係が、アートにおける「つくるとみる」の関係性に重なる気がしたところから着想したものです。
(電気を)”つくる”場である発電所において、(アートも)”つくる”側に回ることで初めて”みる”ことが出来ると。いわゆる「鑑賞者の問題」や「みるということをもっと真剣に考えないといけない」といった長年気になっていた項目があり、作り手と受け手を隔てる第四の壁を取り払う試みは、アートプロジェクトにおいてこそ意味を持ち得るのではないかと考えました。

こんな一味違ったアートプロジェクト、どうなるか分かりませんが是非ご来場ください。


(菊地)

「さよなら、ぼくらの大煙突」予告

今夏のプロジェクト情報がようやくリリースになりました。
既に本番まで約半月ですが・・・。

八戸工場大学ウェブサイト『さよなら、ぼくらの大煙突』



テートモダンや発電所美術館を筆頭に、役目を終えた発電所や工場跡で行われる企画は数あれど、現役で稼働中の最新鋭火力発電所の中で、大手電力会社の全面協力のもと、行政も市民も1つになってアーティストの発想を実現させるという取組みは他に類を見ないでしょう。
そして、アートプロジェクトや芸術祭で当たり前になっている「アーティストが(何がしかの地域資源や場所性を取り込んで)作品化する・受け手はその作品を鑑賞する」という構造とは少し違うものを試みます。アートにおいて、『第四の壁』を取り払ったらどうなるのか。発電所という場所だからこそ実験してみたいと考えたものです。

■プロジェクトサイトについて

東北電力八戸火力発電所は昭和33年に運開し、今年60周年。主に北東北の電力をまかない、青森県内に限ってはその8割を同発電所が担っています。現行の5号機はLNGを燃料とし、世界トップクラスの効率と環境性能を持つコンバインドサイクル発電。LNGは、八戸工場大学とJX LNGサービスが連携した「-162℃の炎」の舞台となった八戸LNG基地からパイプラインにてJX LNGサービスから供給されています。
東北電力初の火力発電所でありながら、東北電力初のメガソーラーも稼働しており、同社の歩み・東北のエネルギー史の中でも重要な発電所だと言えます。同発電所による安定した電力供給は、工業都市八戸の発展を支えてきました。先の震災時には発電施設が被災したものの、めざましいスピードで戦列復帰を果たしました。
今回のプロジェクトでは、2016年に役目を終え今秋から解体が始まる3号機の大煙突を取り上げます。

※東北電力の成り立ちや被災状況・対応などについては『電力と震災 東北「復興」電力物語』(町田徹/2014)が詳しい。



是非ご来場ください。

(菊地)

北海道インプログレス 岩見沢プロジェクト2018 終了

毎年恒例の夏の制作(岩見沢プロジェクトとしては2年目)を行いました。
川俣正氏、三笠+ふれんず会員、北海道教育大学と室蘭工業大学の学生らが中心となり、昨年に引き続きプロジェクトサイトにて足場丸太を組み上げる作業を行いました。一昨年に奈良から運び込んだ丸太の半分以上は今回の制作で使いました。山をイメージした造形物は、昨年から大きく増殖しました。好天に恵まれ、厳しい日差しの中で制作にご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。












(菊地)

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