会場写真

八戸・工場アート展の会場写真の一部を載せます。





見付となるタイトルパネル。受講生の皆さん&学生と共に組み立てました。 今回の会場となった「はっち」は白壁の多い空間だったので、あえて黒で締めています。








ゲストアーティストSaccoさんの展示。八戸の工場リサーチを経て生み出された「工場工場シリーズ」と題された作品群。着眼点が独特で、その新鮮な視点から、新しい工場の魅力に気付かされました。






八戸工場大学のドキュメント展示。これまでと、これからを予感させる内容で構成しました。過去に展示した模型や美術部の旗など、この5年を知る人にとっては懐かしい展示物も。5年目と言えど、知名度はまだまだなので、活動を知ってもらうきっかけになってほしかったのです。










公開制作を行った「タワープラント8」。昨年の夏以降、プランニング・模型での検証・設計・パーツ作り・滞在制作と、ずっとこれをやっていた気がします。この規模で尚かつ精緻な作品を作るには、考えなくてはいけない事がたくさんあります。会場の特性・展覧会全体のバランス・施工方法・安全性・経済性・制作参加者の関わり代・現場の段取りなどなど。

怪我や事故なく無事に竣工する事が出来ました。会期中、かつて八戸セメントで働かれていた方からお声がけをいただき、大変感激しました。この規模から、受講生らと一緒に作り上げた事に驚かれる方もいらっしゃいました。

この他、八戸在住の大西幹夫さんによる八戸の工場景観をモチーフとした切り絵作品群、工場大学写真部による独自の切り口による写真も大変見応えがありました。クラフト部のセンスあるグッズ販売などもあり、工場をもっと知ろう・楽しもうという空気に溢れた、全体として実に八戸工場大学らしい展覧会になっていたと思います。ちなみに、本展には様々な形で八戸の各工場にご協力を頂いた点を書き添えておきます。

計画が進んでいる新美術館においてもこのような市民と共に創作する活動が展開していけたらよいなと思ってます。が、まずは来年度のプロジェクトにおいてもより高い次元で工場との連携プロジェクトが実施出来るよう、注力していきます。


(菊地)

八戸・工場アート展 終了





昨年末から滞在制作をしていた「八戸・工場アート展」が終了しました。会期中には1000名を超える来場があり、様々な反響がありました。

本展は、工場大学5年目の節目の句読点として展覧会形式で企画し、自分の中での新しい実験でもありました。地域アートが各地で盛んな今日、その地域ならではの資源にスポットをあてる企画も多く見られます。そういった資源の写真展やパネル展示・オンパレ展示といった次元を超えて、メディアもキャリアも出自も世代も違うけれど、工場に惹かれ、それを表現行為につなげているアーティストと工場が好きな市民が、それぞれに工場への思いや惹かれる理由をダイレクトにぶつけた作品群による展覧会。

なぜ、好きなのか。どこにグッとくるのか。言語化出来ないその「感覚」は、視覚表現を通じてこそ表象されるのではないかと考えました。八戸の工場をモチーフに限定した意味で、決して派手でキャッチーな企画ではないものの、基幹産業として地道に八戸を支える工場群にアート作品でアプローチして、その感覚や思いを共有したい、工場と繋がりたい、その強い思いから企画を組み立てました。

歴史化して価値や評価がついてくる前の、今、生きている工場の多様な魅力を掘り下げたい。そしてこのプロジェクトをさらに前進させたい。そんなことをグルグルと考えながら、制作に臨みました。
公開制作を行った、高さ5mの「タワープラント8」は、受講生の皆様、工場大学運営コアメンバー、コールマインラボ林哲氏、北海道教育大学の学生有志、八戸市役所の皆さんと、本当にたくさんの力をお借りして、今回も「総力の発揮」で完成させることが出来ました。会期終了後の解体も安全第一で無事に完遂。
本企画に関わっていただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

追って、会場の写真をアップしたいと思います。


(菊地)

アーティストトーク情報

「八戸・工場アート展」最終日の1月14日に、出品作家によるアーティストトークが実施されます。今年度のゲストアーティストであるSaccoさん(画家)、八戸在住の大西幹夫さん(切り絵作家)、菊地拓児(八戸工場大学アドバイザー)の3人に加え、特別ゲストとして國盛麻衣佳さん(アーティスト)をお招きします。

改めてご紹介するまでもないとは思いますが、コールマインラボのメンバーとして共に活動し、今春には九州大学で博士号(芸術工学)を取得されました。産炭地の美術活動に関するご自身の研究から、地域における産業と美術の関係性や事例について八戸と照らし合わせながらお話いただく予定です。

コールマイン・ラボが発足して今年で10年。八戸工場大学は5年。節目のタイミングにて國盛さんとのトーク実現、今から楽しみです。先着順になっていますので、参加希望の方はホームページから是非予約を。


(菊地)

『タワープラント8』とは

八戸の工場群の中には、八戸セメントのNSPタワーや三菱製紙の連続蒸解釜など、高く、大きく、シンボリックな設備が見られます。炭鉱町の風景で象徴的な設備が立坑だとすると、工場におけるシンボルはこれらの塔のような設備群のように感じます。
工場のスケールには遠く及びませんが、その迫力を少しでも体現すべく、展示室の中に巨大な工場塔を建造する事にしました。せっかくなら、妄想の中でもっとかっこよくしたいと思い、特定のタワーのトレースではなく大幅なアレンジを加えながら現実には存在しない架空の工場塔を建てます。

こんなものを大変な労力を費やして作る奇特な人はいないと思いますので、この異様な造型物が、本展覧会の1つの目玉になればと思っています。光り放つ空想の工場塔。この時、八戸でしか見る事が出来ませんので、是非会場で目撃して下さい!


(菊地)

八戸・工場アート展 解説

1月に開催する八戸工場大学の展覧会について、企画意図や背景を少し解説します。



今年1月に、『虹色の狼煙』という工場との連携プロジェクトを実現したのですが、次なるプロジェクトはまだ企画中。少なくとも、今年度中の実現は難しいと思われ、であれば今年はプロジェクトの準備や各所との協議、プランニングを進めながら別の企画をやろうと。八戸は新美術館の計画も進んでいますし、工場大学も今年で5年の節目という事もあり、これまでの学びの蓄積を元に、展覧会という形で1つの句読点を打ってみようと考えました。
以上の計画があった上で、今年度のゲストアーティストには”画家”のSaccoさんをお招きしたという流れです。市民向けのワークショップは初めてと仰っていましたが、本番は参加者の創造力が噴き出してとても盛り上がっていましたし、展覧会では当企画の趣旨に沿った見ごたえのある作品を出品してくれると思いますので、まさしく今年度のゲストにぴったりな作家さんです。

あとは展覧会全体としてどのように訴求力やバラエティを持たせるか、受講生や市民が展覧会づくりに関われる部分をどう設定するか等々から導き出したのが「タワープラント8」です。



この作品についてはまた次回に。


(菊地)

八戸・工場アート展






来年1月に八戸で開催される展覧会の情報がリリースとなりました。本展のコンセプトは菊地が考えたもので、開学5年というこのタイミングだからこそ挑戦したかったものです。普通に考えると、表層的な作品なり表現になりかねないモチーフだと思うのですが、市民もアーティストも共に、工場の”中身”を学び続けてきたからこそ、他にはない視覚表現の世界が生み出せるのではないかという思惑と同時に、そもそもどうしてそこまで工場に惹かれるのかという根本的な問いについて私たちなりの解を提示出来たら面白いなと。

加えて、アートプロジェクト・アートイベントでは網羅しきれない・伝えきれない部分や、私たち自身が気付けていない部分を「展覧会」という形式を通して可視化出来るのではないかという期待もあります。なので、単なるグループ展やいわゆる美術館の企画展とは違う、独自の着地点を目指します。実際どのようなものか、現地で是非目撃して下さい。

詳しくはこちら! 八戸工場大学HP

今回、菊地の大型立体作品の制作サポートとして林哲氏(毎回のご協力に激しく感謝!)と岩教大の学生有志が参加してくれる予定です。今回も、「総力の発揮」状態でカタチにします。
そして会期最終日のアーティストトークのゲストには、満を持して八戸にあの人をお招きします!
(さて、誰でしょう?)


(菊地)

再度、八戸

次なるアートプロジェクトのためのリサーチに行きました。アドバイザーとしてプロジェクト立案をする立場からすると、(前にも書きましたが)8年間、終わる事のないスタディを続けている感覚です。毎回、前例のない事に挑戦するだけに産みの苦しみは伴いますが、同じようなプログラムを手を変え品を変えて毎年繰り返すのに比べるとモチベーションが途切れないです。次なるプロジェクトも八戸でしか実現出来ないものを考えていますのでご期待下さい。



そして、来年1月に現地で開催予定の展覧会に出す作品のマケットを作り、検討を重ねています。久しぶりに詳細の設計が必要な立体作品を制作する予定でいます。

毎年、プログラム構成の都合でイベント事は冬場になるのですが、最近(特に今年)は夏から秋にかけて全国でアートイベントが目白押しなので、こちらはあえて極寒の冬期にやるというズレ具合も気に入っています(苦笑)。工場をテーマにしたちょっと変わった展覧会、ご期待下さい。


(菊地)

八戸工場大学2017



今年も、八戸工場大学のプログラムがスタートしました。定員を超える市民の皆様にご応募いただき、しかも約半分は継続受講生です。今年で5年目になりますので、初年度から参加された方はもう大学院生になりますね。初回講座ではこれまでの取り組みを振り返りつつ、「工場とアート」についてお話をさせていただきました。
2017もプログラムが盛りだくさん。新たな工場の講義をはじめ課外活動(北日本造船さん特別見学!)、クラフト市への出展があり、最後には工場大学ならではの展覧会を開催すべく企画中です。ご期待下さい。

地域で操業する工場に着目し、その魅力・役割を学び、工場や市民と対話を続けながらアート&クリエイティブの視点での発信を試みるこの取組み、TKが発案し八戸に継続的に通うようになって気付けば8年目になりました。


(菊地)

『甦る炭鉱の記憶』展







市立小樽美術館で開催中の『甦る炭鉱の記憶』展を鑑賞してきました。今は無き夕張市美術館の収蔵品を中心に、炭鉱・炭鉱町に縁のある作家による美術作品群が展示されています。
小樽は、かつて幌内から手宮まで鉄路で石炭輸送を担った歴史があり、空知の各産炭地と繋がっていました。当時は幌内線をはじめ鉄路が石炭と人の輸送を担いましたが、閉山後その多くは役目を終えていきました。そのため、空知管内には多くの廃線跡があり、駅舎やホーム、当時のSLが残っている場所もあります。

本展は、北海道の近代化・石炭運搬の一躍を担った小樽の地で、炭鉱をテーマとした道内作家中心の展覧会として見応えのあるものでした。
近年、炭鉱をテーマとした美術展という意味では、目黒区美術館の『文化資源としての炭鉱』、原爆の図丸木美術館の『坑夫・山本作兵衛の生きた時代』がありましたが、それらとはまた異なる作家を交えつつ地元北海道ならではの切り口で、道内作家の中でも特に畠山哲雄さんを中心に据えながら構成されていました。あくまで「北海道の炭鉱」に限定した美術展という意味では、本展開催の意義を強く感じました。

かつて夕張市美術館で開催された展覧会に出品されていた岡部昌生氏・佐藤時啓両氏の作品とは15年ぶりくらいに再会し感慨深いものがありました。両氏と、彼らと夕張の結節点になった風間健介氏(先日亡くなりました。彼については改めてテキストを書きたいと思います)の作品・活動に、90年代当時衝撃を受けた者として、時を経てこのような展覧会が開催された事を嬉しく思いつつ、会場を後にしました。


(菊地)

岩見沢プロジェクト2日目

制作二日目。
菊地と学生は三笠プロジェクト(旧美園小学校)の作品メンテナンス。定期的に整備作業を行っていますので、作品完成後数年経った今も綺麗な状態を維持しています。建物自体の屋根の痛みが激しいのが悩みのタネですが、2017年夏現在は見学可能ですので、まだ鑑賞されていない方はお早めに是非ご覧下さい。




作業後は、炭鉱の記憶推進事業団が見学公開している住友奔別炭鉱跡地を見学してきました。こちらも施設の痛み具合はかなりなものですが、まだまだ健在です。三笠というまちが炭鉱で発展してきた歴史を現在に伝える貴重な遺産です。





その後は岩見沢のプロジェクトサイトへ。川俣氏とふれんずメンバーが作業を進め、前日からさらに丸太の構造物が増殖していました。ボルトナットや杭を使い果たしたところで作業は終了。これにて、北海道インプログレス2017夏のプログラムは全て終えました。
ご参加いただいた皆様、暑い中本当にお疲れさまでした。

今後クリアしなければいけない課題も山積みではありますが、岩見沢プロジェクトの制作としては良いスタートを切れたんじゃないでしょうか。25年は続けたいという話になっており、今年はまさしく1/25の記念すべきプログラムでした。

このプロジェクトを最大に楽しむ支援の仕組み「三笠+ふれんず」は新規会員募集中ですので、是非入会してプロジェクトメンバーになってもらえると嬉しいです。美術手帖7月号のインタビュー記事で川俣氏が語っていたように、昨今の芸術祭ブームのさなか、会員制・独自のコミュニティ・顔の見える関係性だからこそ出来る事を探っていきたいと思います。今後の展開にもご期待下さい。


三笠プロジェクトの作品見学申し込み、三笠+ふれんずの入会はこちらから


(菊地)

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