またまた、八戸

八戸工場大学の打ち合わせと新年度決起集会のために八戸へ行ってきました。
昨年から何度も練り直していたプロジェクトプランは、おおよその方向性が共有され、夏頃の実現へ向けて一歩を踏み出しました。

アートプロジェクトや芸術祭において、町場の趣きのある場所(歴史的建造物や雑居ビルや廃工場などなど)を会期中に展示会場にして「作家がサイトスペシフィック・インスタレーションをした」のを観客に見せるパターンが、ここ数年のこの手の企画ですっかりクリシェになっている気がして、かなり食傷気味。

今回の我々の試みは、場所・企画・座組み全てにおいて他に類を見ないものになります。
それがどういう意味か、ご期待下さい。




(菊地)

再度、八戸

先月、今年度の企画のためのリサーチとミーティングに出かけてきました。いつもは冬にプログラムを行ってきましたが、今回はもう少し早いタイミングになりそうなため、諸々前倒ししてスタートアップしています。昨年から数回のリサーチに加え関係各方面と協議を進め、おおよそのイメージが出来てきました。




どのような着地になるかまだ分かりませんが、出来る限り遠くへ飛びたいと考えていますので、乞うご期待!


(菊地)

授賞式と重版出来

先日お知らせした、一般財団法人地域活性化センターによる「第22回ふるさとイベント大賞」の受賞式が都内で開催されました。「ふるさとキラリ賞」の八戸工場大学は、審査委員で作家の角田光代様から賞状が授与され、総評では審査委員長の北川フラム氏が八戸の取組みについてコメントをしてくださいました。
展示ブースでは、小規模ながら取組みを紹介する展示を行い、来場された多くの方々に注目を浴びていました。他団体の皆様の熱も凄く伝わってきて、地方創生に力をそそぐ様々な地域の方々の熱気で溢れていました。



会場には、各地から300名近く来場されていたと思います。150を超える応募の中、8イベントが選出されました。




紹介ブースでは、虹色の狼煙のコンセプトドローイング(菊地作)も展示。
先日の「八戸・工場アート展」の様子も。


重厚なフォトフレームフレームに収められた、虹色の狼煙

今回の受賞を弾みにして、さらなる高みを目指せればと思います。


また、企画編集に関わった書籍「アートプロジェクト 芸術と共創する社会」(水曜社/2014年)が重版出来になったようです。元々、日本型アートプロジェクトを考察する学生や作家や現場で奮闘する人達(自分も含まれます)に向けて何か手がかりになればという願いの元で作成したもので、近年益々アートプロジェクトの裾野が広がっている事が、出版から4年での重版につながったのかもしれません。
展覧会図録や雑誌・業界誌と違い、一般書店に並ぶ専門書として、年表や用語の注釈などにも意識を払い、入門書としても機能すると思いますし、ゲストの皆様のプロジェクトに対する並々ならぬ思いがこもった言葉達は4年経っても色あせていません。いい面も、問題点も、アートプロジェクトを様々な切り口から考えるべく、気軽に読み切れるボリュームではないのですが、情報量を考えると決して高い値段ではないかと。アートプロジェクトに関わる、アートマネージャー、アーティスト必読の一冊です。
この機会に是非どうぞ!

ご購入はこちらから



(菊地)

受賞のお知らせ

八戸工場大学2017が、一般財団法人地域活性化センターによる「第22回ふるさとイベント大賞」のふるさとキラリ賞(選考委員会表彰)を受賞しました。
ふるさとイベント大賞とは、全国各地で数多く開催されている地域の活力を生み出すイベントを表彰することにより、ふるさとイベントの更なる発展を応援することを目的としたものだそうです。

大賞(内閣総理大臣賞)は逃しましたが、他の受賞イベントラインナップを見ると、地域に根ざしたお祭りからマラソンイベント、伝統文化系の催しなど幅広いです。音楽コンクールといった文化的な取組みも含まれていますが、”いわゆる現代美術系のアートプロジェクト”が受賞するのは大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2000以来かもしれません。今回の選考委員長が北川フラム氏という事も、今回の受賞につながった要因なのでは。

ちなみに、他の受賞イベントの開催回数が13回〜41回であり、大賞に至っては200年以上の歴史がある中、工場大学が開催「4」で受賞したのは特異な点かもしれません。

八戸工場大学は、今後もユニークな活動を続けていきます。
今までよりも、操業中の工場にさらに一歩踏み込んだ形で、他に類のないプロジェクト実現を目指して計画中です。来年度の企画にご期待下さい。


(菊地)

会場写真

八戸・工場アート展の会場写真の一部を載せます。





見付となるタイトルパネル。受講生の皆さん&学生と共に組み立てました。 今回の会場となった「はっち」は白壁の多い空間だったので、あえて黒で締めています。








ゲストアーティストSaccoさんの展示。八戸の工場リサーチを経て生み出された「工場工場シリーズ」と題された作品群。着眼点が独特で、その新鮮な視点から、新しい工場の魅力に気付かされました。






八戸工場大学のドキュメント展示。これまでと、これからを予感させる内容で構成しました。過去に展示した模型や美術部の旗など、この5年を知る人にとっては懐かしい展示物も。5年目と言えど、知名度はまだまだなので、活動を知ってもらうきっかけになってほしかったのです。










公開制作を行った「タワープラント8」。昨年の夏以降、プランニング・模型での検証・設計・パーツ作り・滞在制作と、ずっとこれをやっていた気がします。この規模で尚かつ精緻な作品を作るには、考えなくてはいけない事がたくさんあります。会場の特性・展覧会全体のバランス・施工方法・安全性・経済性・制作参加者の関わり代・現場の段取りなどなど。

怪我や事故なく無事に竣工する事が出来ました。会期中、かつて八戸セメントで働かれていた方からお声がけをいただき、大変感激しました。この規模から、受講生らと一緒に作り上げた事に驚かれる方もいらっしゃいました。

この他、八戸在住の大西幹夫さんによる八戸の工場景観をモチーフとした切り絵作品群、工場大学写真部による独自の切り口による写真も大変見応えがありました。クラフト部のセンスあるグッズ販売などもあり、工場をもっと知ろう・楽しもうという空気に溢れた、全体として実に八戸工場大学らしい展覧会になっていたと思います。ちなみに、本展には様々な形で八戸の各工場にご協力を頂いた点を書き添えておきます。

計画が進んでいる新美術館においてもこのような市民と共に創作する活動が展開していけたらよいなと思ってます。が、まずは来年度のプロジェクトにおいてもより高い次元で工場との連携プロジェクトが実施出来るよう、注力していきます。


(菊地)

八戸・工場アート展 終了





昨年末から滞在制作をしていた「八戸・工場アート展」が終了しました。会期中には1000名を超える来場があり、様々な反響がありました。

本展は、工場大学5年目の節目の句読点として展覧会形式で企画し、自分の中での新しい実験でもありました。地域アートが各地で盛んな今日、その地域ならではの資源にスポットをあてる企画も多く見られます。そういった資源の写真展やパネル展示・オンパレ展示といった次元を超えて、メディアもキャリアも出自も世代も違うけれど、工場に惹かれ、それを表現行為につなげているアーティストと工場が好きな市民が、それぞれに工場への思いや惹かれる理由をダイレクトにぶつけた作品群による展覧会。

なぜ、好きなのか。どこにグッとくるのか。言語化出来ないその「感覚」は、視覚表現を通じてこそ表象されるのではないかと考えました。八戸の工場をモチーフに限定した意味で、決して派手でキャッチーな企画ではないものの、基幹産業として地道に八戸を支える工場群にアート作品でアプローチして、その感覚や思いを共有したい、工場と繋がりたい、その強い思いから企画を組み立てました。

歴史化して価値や評価がついてくる前の、今、生きている工場の多様な魅力を掘り下げたい。そしてこのプロジェクトをさらに前進させたい。そんなことをグルグルと考えながら、制作に臨みました。
公開制作を行った、高さ5mの「タワープラント8」は、受講生の皆様、工場大学運営コアメンバー、コールマインラボ林哲氏、北海道教育大学の学生有志、八戸市役所の皆さんと、本当にたくさんの力をお借りして、今回も「総力の発揮」で完成させることが出来ました。会期終了後の解体も安全第一で無事に完遂。
本企画に関わっていただいたすべての皆様に感謝申し上げます。

追って、会場の写真をアップしたいと思います。


(菊地)

アーティストトーク情報

「八戸・工場アート展」最終日の1月14日に、出品作家によるアーティストトークが実施されます。今年度のゲストアーティストであるSaccoさん(画家)、八戸在住の大西幹夫さん(切り絵作家)、菊地拓児(八戸工場大学アドバイザー)の3人に加え、特別ゲストとして國盛麻衣佳さん(アーティスト)をお招きします。

改めてご紹介するまでもないとは思いますが、コールマインラボのメンバーとして共に活動し、今春には九州大学で博士号(芸術工学)を取得されました。産炭地の美術活動に関するご自身の研究から、地域における産業と美術の関係性や事例について八戸と照らし合わせながらお話いただく予定です。

コールマイン・ラボが発足して今年で10年。八戸工場大学は5年。節目のタイミングにて國盛さんとのトーク実現、今から楽しみです。先着順になっていますので、参加希望の方はホームページから是非予約を。


(菊地)

『タワープラント8』とは

八戸の工場群の中には、八戸セメントのNSPタワーや三菱製紙の連続蒸解釜など、高く、大きく、シンボリックな設備が見られます。炭鉱町の風景で象徴的な設備が立坑だとすると、工場におけるシンボルはこれらの塔のような設備群のように感じます。
工場のスケールには遠く及びませんが、その迫力を少しでも体現すべく、展示室の中に巨大な工場塔を建造する事にしました。せっかくなら、妄想の中でもっとかっこよくしたいと思い、特定のタワーのトレースではなく大幅なアレンジを加えながら現実には存在しない架空の工場塔を建てます。

こんなものを大変な労力を費やして作る奇特な人はいないと思いますので、この異様な造型物が、本展覧会の1つの目玉になればと思っています。光り放つ空想の工場塔。この時、八戸でしか見る事が出来ませんので、是非会場で目撃して下さい!


(菊地)

八戸・工場アート展 解説

1月に開催する八戸工場大学の展覧会について、企画意図や背景を少し解説します。



今年1月に、『虹色の狼煙』という工場との連携プロジェクトを実現したのですが、次なるプロジェクトはまだ企画中。少なくとも、今年度中の実現は難しいと思われ、であれば今年はプロジェクトの準備や各所との協議、プランニングを進めながら別の企画をやろうと。八戸は新美術館の計画も進んでいますし、工場大学も今年で5年の節目という事もあり、これまでの学びの蓄積を元に、展覧会という形で1つの句読点を打ってみようと考えました。
以上の計画があった上で、今年度のゲストアーティストには”画家”のSaccoさんをお招きしたという流れです。市民向けのワークショップは初めてと仰っていましたが、本番は参加者の創造力が噴き出してとても盛り上がっていましたし、展覧会では当企画の趣旨に沿った見ごたえのある作品を出品してくれると思いますので、まさしく今年度のゲストにぴったりな作家さんです。

あとは展覧会全体としてどのように訴求力やバラエティを持たせるか、受講生や市民が展覧会づくりに関われる部分をどう設定するか等々から導き出したのが「タワープラント8」です。



この作品についてはまた次回に。


(菊地)

八戸・工場アート展






来年1月に八戸で開催される展覧会の情報がリリースとなりました。本展のコンセプトは菊地が考えたもので、開学5年というこのタイミングだからこそ挑戦したかったものです。普通に考えると、表層的な作品なり表現になりかねないモチーフだと思うのですが、市民もアーティストも共に、工場の”中身”を学び続けてきたからこそ、他にはない視覚表現の世界が生み出せるのではないかという思惑と同時に、そもそもどうしてそこまで工場に惹かれるのかという根本的な問いについて私たちなりの解を提示出来たら面白いなと。

加えて、アートプロジェクト・アートイベントでは網羅しきれない・伝えきれない部分や、私たち自身が気付けていない部分を「展覧会」という形式を通して可視化出来るのではないかという期待もあります。なので、単なるグループ展やいわゆる美術館の企画展とは違う、独自の着地点を目指します。実際どのようなものか、現地で是非目撃して下さい。

詳しくはこちら! 八戸工場大学HP

今回、菊地の大型立体作品の制作サポートとして林哲氏(毎回のご協力に激しく感謝!)と岩教大の学生有志が参加してくれる予定です。今回も、「総力の発揮」状態でカタチにします。
そして会期最終日のアーティストトークのゲストには、満を持して八戸にあの人をお招きします!
(さて、誰でしょう?)


(菊地)

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